回復期リハビリテーション病棟は、急性期治療を終えた後も、まだ医学的・社会的・心理的なサポートが必要な患者様に対して、多くの専門職がチームを組んで集中的なリハビリテーションを実施し、心身ともに回復した状態で自宅や社会へ戻っていただくことを目的とした病棟です。
2004年に開設し、これまでに約7,600名の方々が退院されました(2024年4月現在)。当院は複数の市町村が隣接している刈谷市北部にあります。
患者さんのお住まいの地域は、刈谷市のみならず、豊明市、名古屋市南東部、みよし市、豊田市、東郷町、日進市などからご入院いただいております。
そのため、近隣の医療・介護・福祉機関との連携を大切にしています。患者様の疾患管理おいては、当院に併設されている一般急性期病棟からもバックアップいたします。
充実した人員配置や高い治療実績が認められ、2020年10月より回復期リハビリテーション病棟入院科1を取得しております。
疾患 | 病棟に入院できる期間 | |
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1 | 脳血管疾患、脊髄損傷、頭部外傷、くも膜下出血のシャント手術後、脳腫瘍、脳炎、急性脳症、脊髄炎、多発性神経炎、多発性硬化症、脳神経叢損傷等の発症又は手術後、義肢装着訓練を要する状態 | 150日 |
高次脳機能障害を伴った重症脳血管障害、重度の頸髄損傷及び頭部外傷を含む多部位外傷 | 180日 | |
2 | 大腿骨、骨盤、脊椎、股関節もしくは膝関節の骨折又は二肢以上の多発骨折の発症後又は手術後の状態 | 90日 |
3 | 外科手術又は肺炎等の治療時の安静により廃用症候群を有しており、手術後または発症後の状態 | 90日 |
4 | 大腿骨、骨盤、脊椎、股関節又は膝関節の神経、筋又は靭帯損傷後の状態 | 60日 |
5 | 股関節又は膝関節の置換術後の状態 | 90日 |
厚生労働省:2022年度診療報酬改定説明資料より
※当院では、各患者様お一人お一人の状態や状況を
踏まえて、入院に必要となる期間を多職種で検討し、
患者様やご家族様に改めて説明する機会を設けております。
2023年4月〜2024年3月までに当院回復期
リハビリテーション病棟を退棟された患者様
・入院患者様の病気(疾患)は、
脳血管疾患が約37%、
運動器疾患が約61%です。
・重症の患者様もご入院いただいております。
・重症の患者様も改善を認めております。
・在宅復帰につながるよう努力しております。
・FIMとは、日常生活において
患者様がどれだけ自立しているのかを
示すものです。
・FIMの点数が高いほど、
日常生活で介助が少なく、
自立した生活を送れている指標となります。
・平均在院日数は、脳血管疾患が80日、
運動器疾患が49日です。
・実績指数とは、在院日数とFIMの利得
(退院時FIMと入院時FIMの差分)
から算出される係数です。
回復期リハビリテーション病棟入院料に応じて
求められる実績指数が異なります
(入院料1は40以上)。
実績指数は 「短期間で退院」、
「日常生活の自立度が大きく改善」 もしくは
その両方を達成したことを示す指標となります。